猛練習を重ねたロボット、ドイツでオペラの舞台に立つ

ロボティア編集部2015年7月1日(水曜日)

オペラの舞台に立つロボット
photo by Komische Oper HP

 人工知能を備えたロボットが、7月5日にドイツ・ベルリンで開かれるコミックオペラ(Komische Oper)舞台に上がるとCNETが伝えた。

 オペラ歌手デビューを控えているロボットの名前はミオン(Myon)。 8歳の子供くらいの体格で、知能は約1歳レベルだという。身長は約1.2メートル、重さは約16kgだ。

 ミオンはオペラ「マイ・スクウェア・レディ(My Square Lady)」の舞台に上がるまで大変な“苦労”をしたという。ドイツのホームボルト大学の研究者が、2年の間にわたり猛練習をさせた。ミオンは人間をパートナーにしてリハーサルをこなした。ともに練習に励んでいる演技者によると、ミオンは演技者として立派に練習をまっとうしたという。

 ミオンはオーケストラの指揮者が説明する部分を聞いて、関連データを熱心に集めた後、ミスした部分を修正した。ミオンは自ら学習するようにプログラムされたロボットで、失敗を克服し見事に舞台に立つことになった。

 オペラ歌手ベルンハルト・ハンスキー氏はCNETのインタビューに対し「当初、ミオンは椅子に座ったまま、私たちを見ていること以外は何もできなかった」とし「しかし、2年が経過した現在、彼は人間の行動について知識を習得し、一人で役割を実行することができるようになったと」と述べている。ベルンハルト・ハンスキー氏は、「このオペラを見れば、ロボットが人間のように感情を持った時にどんな姿になるか示すきっかけになるだろうと」付け加えた。