バイオミメティクス(生物模倣)関連のロボット分野で、世界的な技術力を誇示する独・フェスト(Festo)が、今回、新たに2種類のロボットを公開した。ひとつは「オオコウモリロボット」、そしてもうひとつは「クモ型ロボット」だ。
コウモリを模した飛行ロボット「バイオニックフライングフォックス(Bionic Flying Fox)は、翼長228cm、体長87cm、重量580gの超薄型ロボットである。オオコウモリは地球上で最も大きなコウモリとされており、膜組織でできた翼を備えている。今回開発されたオオコウモリロボットは自律飛行が可能で、カメラベースのローカライゼーション(localization)技術が活用されており、地上基地局設備と通信しながら飛行する。またマシンラーニング技術を採用されており、飛行行動を最適化する能力も備えているという。
一方、サハラ砂漠に住む「フリックフラックスパイダー(flic-flac spider)」を模したクモ型ロボット「バイオニックホイールボット(Bionic Wheel Bot)」は、バク転するようにタンブリングするロボットだ。15個の小型モーターと、14個のウォームギヤ(worm gear)を備えている。