米UCLA・サミュエル工科大学(Samueli School of Engineering)の科学者らが、光で制御できるソフトゲル製の遊泳ロボット「OsciBot」を開発した。クラゲや蛾など、自然界には光に向かって動く「走光性」を持つ生物がいるが、その原理をロボットに応用した。
研究チームは、まず2cmの長さのフレキシブルシリンダーを製作。水タンクの底に置いた。シリンダーに光線を照射すると毎分66回程度曲がる。光線の位置を変えると、シリンダーを通じて曲がる方向を上下左右に操作することができる。そのような過程を経て、オシレーティング動作のパターンをつくった。シリンダーの長さや太さなどを調整すると、オシレーティング動作の速度を制御することができる。
そのような研究結果をベースにして、次に研究チームはハイドロゲルを使って長方形のサーフボードのようなOsciBotを製作した。OsciBotはバッテリーなどの動力源がなくとも、光を継続的に照射すると動作するようにつくられている。また後部には尾のような部品が備え付けられている。尾部にレーザビームを集中的に撃つと熱くなり、ロボットが水を押し出しながらオシレーティング動作を実行。光がある方向に移動する。OsciBotは水中で毎分35回にはためく動作を行うことができ、自長の1.5倍の距離を移動することができる。
Photo by youtube