加熱で形状を操れるスマート織物が登場...ハーバード大学ウィス研究所

ロボティア編集部
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STATs Photo by Wyss Institute

ハーバード大学ウィス研究所(Wyss Institute)がSEASなどと協力し、リハビリなどに活用できるスマート織物(ロボティック織物)である「STATs」(mart Thermally Actuating Textiles)を開発。専門誌に関連研究論文を発表した。ウェアラブルロボット製作や、非着用式デバイスの開発に活用できると研究チームは説明している。

研究チームによれば、既存のソフトロボットは空気圧方式を活用するのが一般的だったという。ただその方法では、動力を伝達する空気圧機器を外部に別途につくり、ロボットと繋がなければならなかった。これに対しSTATsは、外部から動力を伝達する必要がなく、生地内部において「液体-蒸気変換プロセス」を制御する方法で、生地の温度・圧力に変化を与え形態も任意に変えることができる。

STATsは「Novec7000」という流体を含んでおり、加熱すると液体が蒸気に変化する。蒸気に変化する体積を最大100倍まで増やすことができる。温度を下げると、再び元のサイズに戻る。センサー、熱接合可塑性を持つ膜、織物ベースの加熱装置のみっつの層で構成されている。

研究チームは今回開発されたスマート織物を活用し、破損した筋肉組織を復元するデバイスを作成したり、痛みを感じる患者のための特別な車椅子やベッドを製作することができると説明している。