エイ型自律型海中ロボット「マンタドロイド」開発…シンガポール

ロボティア編集部2017年11月14日(火曜日)

シンガポール国立大学(NUS)が、エイ型自律型海中ロボット「マンタドロイド」を開発した。長さ35cm、幅63cm、重さ0.7kgの同ロボットは、40種類の多様なデザインテスト、流体力学テストなど経て生み出された。

エイは自然界のなかで最もエレガントかつ効率的に泳ぐ生物とされる。他の水中生物とは異なり、胸びれをフラッピングしながら荒波を進む独自の推進機構を持つ。シンガポール国立大学の研究チームは、その特徴をロボットに取り入れた。なお同ロボットはフラップする同タイプのAUVとは異なり、各ヒレに搭載された独自の電気モーターで駆動する。研究チームを率いたChew Chee Meng准教授は、「ヒレの受動的柔軟性が水流体力学と自然に相互作用し、次の運動に繋がるようにした」と説明している。

様々なセンサを搭載できる広くフラットなボディを持つマンタロイドは今後、海洋生物の多様性研究および捜索活動などの目的で使用される予定となっている。

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