中国でAIロボットが医師試験に合格「医療過疎地での初期診断も可能」

中国でAIロボットが医師試験に合格「医療過疎地での初期診断も可能」

Posted date:2017.11.15

Photo by Chaina daily

中国の人工知能ロボットが、国家医師資格試験に合格したとして話題となっている。

中国AIメーカー・iFlytekが開発したAIロボットは先日、医師資格取得に必要な筆記試験に見事通過した。試験点数は456点で、合格ラインより96点も高かったという。

同AIロボットは、患者情報を自動的に収集・分析し、初期診断を行うことができる。iFlytek側は、医師たちが治療の効率を高めていく上で有用になるだろうと説明。同社会長のLiu Qingfeng氏は、「2018年3月にロボットを公式発表する予定だ」としながらも、「ただ医師の代わりを果たすことはできない。人間・機械間の協力を促し効率を高める方向に注力する」と説明した。またLiu氏は「中国の農村地域は慢性的な医師不足に苦しんでいる(中略)AIを活用して、より多くの人々が質の良い医療サービスを受けられるようにする」と展望を語っている。

iFlytekは、中国AI業界のリーダーの一角として評価されている。同社が開発したAIベースのUIプラットフォームを活用する外部開発者は46万人にのぼる。最近では、基礎科学研究および最先端技術の活用を促進するため、中国科学アカデミー(Chinese Academy of Sciences)が設立したAIアライアンスのメンバーにもなっている。

iFlytekはまた、昨年10月にソフトウェアおよびハードウェア開発者をサポートするため、10億2000万元の資金を捻出するとした。同社CEOであるHu Yu氏は「コア技術を保有しているがビジネスのノウハウがない、もしくは製品化に優れているがAIを自社のデバイスに統合する自信がないスタートアップに資金を供給する」としている。

iFlytekは、中国科学技術大学で創業され、18年間にわたり音声認識技術の開発に注力してきた。Hu社長は「技術中心のスタートアップが直面する問題と、従来の企業がAIを通じてどのようにアップグレードできるかよく知っている」と自信をのぞかせている。

同社の動きは中国政府が掲げた方針とも合致する。去る7月、中国政府は2030年までに1兆元規模のAI主要産業を育てるという内容を含んだ国家計画を発表している。

参照サイト