ファーウェイ・独ボーダフォン・ボッシュがコネクテッドカーの技術開発で連携

ロボティア編集部2018年3月28日(水曜日)

ファーウェイ、ボーダフォン・ドイツ、ボッシュが、ボッシュの運転支援システム「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」を使用し、「3GPP Release 14 C-V2X規格」を幅広い範囲で活用する技術検証に欧州で初めて成功した。3社は過去1年にわたり、ドイツ・バイエルンのA9高速道路で、標準策定前の5Gネットワークを使用してC-V2X技術に関するトライアルを実施してきた。「C-V2X」と運転支援システムであるACCがリアルタイムに連携することで、今後はより安全性の高い、効率的な運転が実現される見通し。

C-V2Xは移動体通信を利用して、自動車と他の車両や歩行者、道路設備などの周囲との接続を実現するコネクテッドカー技術だ。車同士を接続することで、他の車が高速道路で車線変更をしようとする時や急ブレーキをかけた際に早めに警告を発することなどが可能となりる。今回実施されたトライアルでは、C-V2XをACCとの連携により、ドライバーへの警告に加え、こうした警告に応じた自動での加減速を実現した。

新しい移動体通信システムであるC-V2Xは今後、自動運転への道を切り拓いていくと予想されている。完全に‟つながった”交通の実現には、車々間の相互通信やデータのやりとりが不可欠。車々間の直接通信が実現されることで、ドライバーの死角となる交差点や坂の頂上付近、高速道路でドライバーが運転する車両の左右や背後の状況に関する情報が提供できるほか、燃費の向上や排出ガス削減につながり、交通全体がよりスムーズかつ効率的になる見通しとなっている。

Photo by bosch HP