バイドゥ「アポロプログラム」と蘇寧物流が提携...無人配送車両を大量配備へ

ロボティア編集部
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MicroCar Photo by suningholdings.com

中国・蘇寧ホールディングス傘下の物流企業「蘇寧物流」(Suning Logistics)が、自動走行技術(自律走行技術)の商用化のペースを早めるため、「アポロプログラム」と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。同プログラムは、中国IT大手・百度(バイドゥ/Baidu)が牽引する、自動走行車のオープンソース・プロジェクトである。今回の戦略的提携が功を奏せば、早ければ2020年から自動配送車両を大量生産できるもとの期待されている。

蘇寧と百度は、北京で開催されたイベント「Baidu Create2018」で、同パートナーシップを発表した。その場では、「マイクロカー」(MicroCar)と呼ばれる無人配送車両も公開された。百度のL4評価情報システムが搭載された同車両は、「ラストワンマイル」ならぬ、「最後の5km配送問題」を解決するために設計されている。

蘇寧はスマート物流システムも導入。今後、スマート地域コミュニティ(無人配送車両および自動ピックアップキャビネット)、地域内への即時出荷(蘇寧コンビニおよび無人配送車両)、モバイル流通(無人流通車両および固定流通経路)など、自社が描くシナリオを実現していく計画だ。

蘇寧はまず、自社がサービスを展開する地域内への即時配送サービスを実現するため、自動走行技術を商用化していく計画だ。現在、蘇寧コンビニは3km圏内に配送サービスを提供しているが、今後は無人配送車両が配送スタッフの業務を補完し、地域社会に対するサービスを24時間体制でサポートしていくものと思われる。

蘇寧物流のLu Junfeng副社長は、「当社が構想した豊富なスマートコミュニティのシナリオに、百度のアポロプログラムで開発された最先端の無人自動走行技術を融合することで、完全な商用化に大きく近づくだろう」と指摘。「百度との協力関係のなかで新しい形のスマート物流コミュニティを構築し、大衆にさらに良い生活、良い利益を享受してもらいたい」と述べた。

蘇寧物流は今年、自動走行車両の商用化に大きく投資しつつ、数々の無人物流施設を建設している。5月には、大型自動走行車「ストローリング・ドラゴン」(Strolling Dragon)のテストを完了した。 ストローリング・ドラゴンは、中国の物流キャンパステストや、高速道路におけるシナリオ道路テストに合格した初の自動走行トラックとなった。4月には、「AGV倉庫」(AGV:Automated Guided Vehicle)を正式にオープン。倉庫内のピックアップおよび選別作業を、10秒に短縮するためのソリューションを公開している。なお同ソリューションは、人間が担うよりも5倍も効率が高いという触れ込みである。

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