中国・蘇寧グループが無人の家電量販店など4店舗を新たにオープン

ロボティア編集部2017年11月22日(水曜日)

中国・蘇寧グループ(Suning Group)の系列企業で、フォーチュンが選ぶ「グローバル500企業2017」にも名を連ねた「蘇寧コマースグループ」が、中国内に自動化された無人店舗4つを新たにオープンすると発表した。

同社は去る8月、南京に初の無人店舗となる「Suning Sports Biu」を開店したのに続き、11月中旬には上海に販売スタッフがいない二つ目の店舗を開店した。また、すぐに北京、重慶、および蘇州に3店舗をオープン予定だという。新たな店舗には、スポーツ用品、家電製品、食品、消費財など、さまざまな商品群が追加される見通しとなっている。

蘇寧グループのZhang Jindong会長は、『Biu』店舗について「『スマートリテール』店舗の最新のイノベーションである。蘇寧には1500超の実店舗があり、数年前に大規模なデータドリブン・スマートストアにアップグレードされた。 蘇寧の無人店舗モデルは、豊富なオフライン経験とオンライン・ツー・オフライン(O2O)リテールにおける利点により、コンセプトとトライアル段階を経て、いまやスケールアップする用意が整った。これらの店舗はビジネスのために立ち上げられ、再現性があり、費用対効果が高く、テクノロジー面でも優れている。今日のテクノロジーに精通した消費者は異なるショッピング体験を期待しているため、われわれは小売業界にはもっと多くの機会があるとみており、蘇寧は顧客に最高のサービスを提供することに専念している」としている。

蘇寧の無人店舗は、顔認識技術、RFID、ビッグデータ分析、独自のオンライン金融サービスなどに支えられている。蘇寧はすでに約4000の自主管理型店舗および異なるコミュニティーをターゲットとしたアウトレットを運営してきた経験に基づき、より多様化した製品ラインをカバーする無人店舗の在庫管理単位(SKU)の提案を拡大する方針としている。

蘇寧ホールディングスグループは1990年に設立され、従業員数は約18万人。中国と日本で上場企業を運営する中国屈指の商業グループだ。2017年には、中国の非国有企業トップ500ランキングで2位にランクインした。

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