米ウォルマートが「商品管理用スキャンロボット」を50店舗超でテスト配置

ロボティア編集部2017年11月3日(金曜日)

米小売大手・ウォルマートが、「商品管理用スキャンロボット」を50店舗以上にテスト配置すると海外各メディアが報じた。

高さ2フィート(約61cm)の同ロボットは、カメラや筐体を利用して棚をスキャン。在庫切れ、不足品、間違って配置された商品などを確認する。また製品価格が間違っていた場合、情報を人間のスタッフに送る。

ウォルマートCTOのジェレミー・キング(Jeremy King)氏は、ロボットが従業員を置き換えることはないと述べている。店舗で働くスタッフ数は変わらず、ロボットは人間の作業を補完する役割にとどまるという。一方で、ロボットは人間が手で運ぶよりも50%ほど多く商品を供給することができ、週休二日の従業員に比べて休まず働き続けこなすことができるとキング氏は強調した。

ウォルマートは、EC大手・アマゾンと競合するためにテクノロジーへの傾斜を強めている。Amazonはロボットメーカー・キバシステムズを買収したが、ウォルマートも同様にスタートアップ買収を加速させている。

ウォルマートの新ロボットは、カリフォルニア州、アーカンソー州、ペンシルバニア州でテストされる予定。人間とロボットが一緒に作業する様子を一般に公開することで、顧客の興味をまず惹くことに狙いがあるとみられている。

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