韓国にあるセブンイレブンに、人工知能(AI)が搭載された決済ロボット「VENY」が設置された。VENYは現在、蚕室ロッテワールドタワー店と南大門ロッテ損保ビル店に設置されている。同店舗はもともと無人のスマート店舗だそうだが、VENYは既存の無人レジに代わって運用されることになる。
VENYは5歳のクマという設定である。商品をかざすと、「今から決済に集中」というコメントとともに、画面に製品名と価格が表示される。決済手段を選択し支払いを終えると、決済完了というコメントが浮かび上がる。利用者のひとりは、スマートデバイスの利用には不安があったが、思ったより簡単で決済も早くて良かった、また従業員と会話は時に時間がかかるから、むしろ決済ロボットが便利に感じたと印象を話している。
とはいえ、VENYは顧客と簡単な会話ができるように設計されている。入力されているシナリオは1000個以上だ。例えば、「疲れている」と話しかけると、「今日も一日お疲れさまでした。頑張れるように応援しています」「ファイティング!」などと返事をしてくれる。顔認識機能も搭載されており、顧客の視線に合わせて会話したり、常連客の顔もチェックする。たばこを買う際にも、年齢を確認し「吸い過ぎは身体に悪い!」と注意を促してくれるという。
スマート店舗では無人レジが一般的だが、今後、ロボットやAIを搭載したキャラクターに取って代わられるのだろうか。今後の動向に注目したい。
Photo by Seven Eleven