韓国では、国内の自動販売機でステーキ肉やサムギョプサルを正式に購入できるようになるとして、関連ニュースが話題を集めている。
韓国の食品管理を担当する省庁・食品医薬品安全処は、一般的な販売所以外の場所でも、IoT機器が搭載された自動販売機から包装肉類を販売できるよう、「畜産物衛生法施行規則改正案」の予告を目指すと4月6日に明らかにした。なおIoT自動販売機とは、インターネットに接続されており、自動販売機内の保管温度や販売製品の賞味期限などの情報をリアルタイムで確認・管理可能な新しいタイプの自動販売機だ。
今後、食肉販売業営業者はリアルタイムで温度・流通期限などを管理できるIoT自動販売機で密封された包装肉類を販売する場合、畜産物販売営業場でない場所でも肉類を販売できることになる。ただし、肉類を販売する自動販売機は、畜産物の販売許可を受けた営業者にのみ運用が許可される。
食品医薬品安全処農畜水産物政策課長、アン・ヨンスン氏は、「一般的な精肉店とは異なり、完全に密封された製品のみ販売することができるようになる。昨今、1人世帯が増加傾向であり、“ひとり飯”や“ひとり酒”を楽しむ層が増えるなか、彼らを対象に自動販売機でサムギョプサルやステーキを販売したいという業界の要請があった」と、背景を説明している。
またアン課長は「食肉製品だけに(安全性が)懸念されがちだが、温度管理ができない一般的な自動販売機ではなく、IoT自動販売機を前提にして販売を許可することにした(中略)1人世帯が多いワンルーム街などに設置されれば、肉屋やスーパーに行かなくても気軽に購入できるようになるだろう」と付け加えている。
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