米畜産大手・カーギルが牛を追い込む「カウボーイロボット」導入

ロボティア編集部2018年11月5日(月曜日)

米最大の畜産業・牛肉生産業のひとつカーギル社が、牛を囲いから工場に移動させるために使用する「カウボーイロボット」を導入した。ミネトンカに本社を置くカーギル社は、10月初め、ミズーリ州カンザスシティで開かれた北米ミート協会(North American Meat Institute)の会議で同ロボットを公開している。

カウボーイロボットは、家畜がフェンスに閉じ込められた時のストレスを削減しつつ、600kg以上の牛を扱う作業員を保護する目的で開発された。工場の運営管理者であるブラッド・チャーチル氏は、もし牛がロボットを傷つけたとしても修理すればよいが、従業員を傷つけてしまったら深刻なことと、ロボットの有用性についてメディアに話している。

みっつの車輪で動くカウボーイロボットは、牛を驚かせる動きを最小限に抑えつつ、カウボーイの動きを模倣。牛を移動させる際には、録音された人間の声がロボットに内蔵されたスピーカーから流れる。

著名な動物アクティビストのひとりであるテンプル・グランディン氏は、同社工場を訪問しロボットを見学。大規模農場の家畜を移動させる際、従業員の安全保護と牛のストレスを軽減にともに寄与する革新的なアイデアだと評価している。

カーギル社は試行錯誤の末、ロボットカウボーイの適切なサイズ、材料、特徴を発見した。最初のプロトタイプは、車輪が6つでプラスチック製だったのだが、牛からの攻撃を受けてしまった。二段階目では、車輪の間隔を広げ三輪車タイプにするなど、いくつかの調整を行った。最終的に、機体は重量が204kgもある鋼鉄製となり、牛から攻撃されてもひっくり返らなくなった。

ちなにみ、カウボーイロボットの製作を担当したのは、フロックフリー(Flock Free)というニュージャージー州に本社を置くメーカー。もともと、穀物や農産物の貯蔵容器から鳥を追い払う機械を開発している。

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