ヒュンダイ自動車(以下、ヒュンダイ)が、人工知能(AI)および自動走行技術を開発する中国企業DeepGlint(格霊深瞳)と協力関係を強化すると発表した。
DeepGlintは、2013年に設立されたコンピュータービジョンに特化した企業だ。人工知能をベースにした、超高精細カメラ映像認識技術を保有している。ヒュンダイはDeepGlintの映像認識技術を取り入れ、自動走行車関連の新技術を開発していく方針だ。なかでも、車両-道路間の認識力やコネクティビティを高める上で緊密に連携していくという。
中国企業との連携を発表したヒュンダイは、バイドゥの自動走行プラットフォーム研究プロジェクト「アポロ・プロジェクト」にも参加している。アポロ・プロジェクトは、自動走行技術をソフトウェアプラットフォームの形でパートナーに提供し、パートナー社の自律走行車両を活用して技術開発を補完するという目的を持った協力プロジェクトだ。
同プロジェクトには、ヒュンダイのほかにも、ダイムラー、フォード、ボッシュ、デルファイなどメーカー、マイクロソフトなどIT企業、中国のEVスタートアップ、学界などさまざまなパートナーが参加している。ヒュンダイは、中国市場で最も膨大な地図データを保有するバイドゥと協力して、中国の道路環境に適した自動走行技術を獲得し、競争力を高めたい意向だ。
Photo by DeepGlint HP