サムスンが仏・パリに第3のAI研究拠点設立...カナダでも準備中

ロボティア編集部2018年4月5日(木曜日)

サムスンがフランス・パリに人工知能(以下、AI)の研究開発センターを設立する。ソウル、米シリコンバレーに続く第3のAI研究拠点だ。同情報は、フランス大統領官邸(エリゼ宮)の公式発表だ。仏・大統領官邸は、エマニュエル・マクロン仏大統領とサムスン電子ソン・ヨングォンCSOがエリゼ宮で会談した直後、その事実を公開した。

サムスン電子関係者は、フランス政府がAI創業と人材育成の意志を強く持っており、AI分野の優秀な人材が同国に多いなどの環境的要因を考慮して、パリにAIセンターを開設すると説明している。

初代センター長は、フランス出身のルーク・ジュリア氏(サムスン電子副社長)が務める。ジュリア副社長は、アップルの音声認識AI・Siriを開発した研究者で、2012年にサムスンの戦略イノベーションセンターに席を移した。

サムスンは、パリのAIセンター研究員を年末までに約50人にまで増やし、今後は100人レベルにまで拡大する計画。ヨーロッパ地域のAI研究開発拠点として活用していく方針だという。なお現在サムスンは、カナダ・モントリオール大学でもAIラボを開設する用意を進めている。

先日、日本の富士通もフランスにAI研究開発拠点を置くと発表した。現在、15人規模の研究所を拡大する予定だ。同社関係者は、熟考した結果、フランスがAI分野で優れているという結論を得たと背景を説明している。

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