「AI面接」が拡散...採用担当者の主観・先入観の排除が目的…韓国製薬業界

ロボティア編集部2018年5月17日(木曜日)

韓国では製薬業界の採用面接に人工知能(AI)が導入され始めている。すでに韓美薬品が採用面接へのAI導入を発表したが、JW中外製薬(以下、JW)も積極的な様子を見せている。

JWは5月10日、2018年の上半期入社試験に「AI面接」を導入すると明かした。AI面接とは、書類内容を人工知能で精査したり、コンピューターに取り付けられたカメラやマイクから応募者の表情、口調、仕草などのデータを収集し、会社と職場に適した人材を判別するサービスである。言い換えれば、応募者の言語的・非言語的特徴から、現在の能力、将来的なパフォーマンス、会社との相性などを見極めるためのデータを集めるシステムと言える。

JWは、これまで面接官が行ってきた審査をAI面接に全面的に代替するとしている。1次書類選考で受かった応募者は、パソコンからAI面接を受けることができる。同社のAI面接は「プロフィール確認」「会話形式の面接」「認知ゲーム」などの順で行われ、応募者の性格やタイプ、状況理解・対処能力など、仕事を遂行する上での資質を見抜いていく。

同社関係者は、「採用過程での主観的な判断を改善し、客観的・公平な評価のためAI面接を導入した。(中略)応募者が時間と場所に選ばず、パソコンから自由に面接を受けることができるため、反響を呼ぶことになるだろう」と説明している。

なお社員採用の募集は、医薬品、美容整形、医療機器、診断・映像設備などの営業・専門サービス業の職種となる。新入社員は、JWホールディングスをはじめJW中外製薬、JW新薬、JWメディカルなどグループ会社に配属される。 なお前述した韓美薬品も営業食の社員採用にAI面接を導入している。同社のAI面接もJWと同様、動画データから応募者の声、表情の変化などを分析・評価する。

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Photo by JW中外製薬