韓国で広がる「ブロックチェーン選挙」の輪...信頼できる電子投票システムを構築できるか

ロボティア編集部2018年6月5日(火曜日)

韓国IT企業のXblock Systemsが、韓国・中央選挙管理委員会が主管する「ブロックチェーンベース・オンライン電子投票システム・構築モデル事業」の参加機関として選定された。

科学技術情報通信部と韓国インターネット振興院は、ブロックチェーンの優れた活用事例を発掘するため、今年42億ウォンの予算を投入し、計6つのモデル事業を本格的に推進している。中央選挙管理委員会は6つのモデル事業のひとつとして、ブロックチェーンベースのオンライン投票システム構築事業を公募した。

中央選挙管理委員会は現在、オンライン投票システムの構築を自主的に進めており、本モデル事業を通じて確保されるブロックチェーン技術は国内オンライン投票システムに連動して利用されていく見通しになっている。

Xblock Systemsは、ドキュメント管理に特化した独自のブロックチェーン技術を開発し特許出願している。また医療証明サービス、認証サービスなどブロックチェーン事業に注力してきた。今回のモデル事業は、電子記録物管理システムを開発してきた専門企業で構成されたコンソーシアムと各参加社独自の技術力をベースに、信頼性の高い電子投票システムが構築される予定である。

ブロックチェーンは、信頼性を担保する技術という点で注目を受けており、ブロックチェーンを組み合わせたオンライン投票は全世界に広がる傾向にある。スペインの若者政党・ポデモス、オーストラリア・フラックス党などはブロックチェーンベースの電子投票を通じて政党の政策の方向を決定しており、2016年にはユタ州共和党大統領候補選定にブロックチェーン技術が採用された電子投票が行われている。

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Photo by Xblock Systems HP