女性たちはロボット工学分野で過小評価されている...米団体関係者が指摘

ロボティア編集部2018年8月22日(水曜日)

米カリフォルニア州で、2年目となる「グーグル・ガールズロボットワークショップ」(Google Girl」s Robotics Workshop)が開催された。Googleが後援し、ロボティクス教育・競争財団およびVFXロボティクス会員で構成された「ガールパワードイニシアティブ」(Girl Powered Initiative)が主管するイベントである。

同イニシアチブの目標は、ロボット工学、科学、技術、工学、数学分野に女の子たちの多参加を促すというもの。ロボティクス教育・競争財団のマーケティング責任者・Vicki Grisanti氏は、「女性はロボット工学分野で過小評価されている(中略)この種のワークショップを開催することが、少女たちが挑戦的な環境に対して自信を育てる助けになる」とメディア取材に答える。また彼女は、イベントを通じてコミュニケーションスキル、チームワーク、問題解決技術を身につけることができ、それら能力を若い年齢で開発することが将来のキャリアに有用と説明している。

13歳のShalini Agrawalさんは、日曜日にチームで作ったロボットの物を裏返したり押し出したりする能力をテストした。彼女は、周囲の助け得たものの、自分たちがやり抜いたことで達成感を得たと感想を話している。一方、12歳のAnisha Groverさんは、「ロボット工学が少年だけの領域と考えるのは間違い。(中略)少女たちは心に決めたこと何でもできる」とメディア取材に答えている。

グーグルのエンジニアリング担当副社長であるShivakumar Venkataraman氏は、自身のガレージで7年間にわたり子供たちにロボット工学を教えてきた。グーグルにワークショップ開催を進めるよう役割を果たした主役である。そのVenkataraman氏は、子供たちがロボットに対する作業に深い関心を見せ、チームの作業に集中するとし、自ら創造する作業に活力を感じたと話している。Venkataraman氏は、このワークショップのほかにもロボットメンタープログラムを通して、グーグルなど企業の多様性格差を解決する役割を果たしている。

各団体、著名人たち、また本人たちの努力の結果、ロボット工学の領域に進出する女性たちは増えていくのだろうか。その来るべき未来を見守っていきたい。

Photo by google Blog

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