インドの交通当局が「警察ロボット」試験運用...少年たちも開発に参加

ロボティア編集部2019年1月22日(火曜日)

インドに交通警察ロボットが登場。1月15日から、道路の規則を伝えるなど限られた役割に限り、警察の交通整理を支援することになった。

現地メディアによれば、最近、インドの都市全域において交通違反の状況がさらに深刻化するにつれ、交通規則の遵守に関心が高まっているという。そんななか、インドの交通当局は「ロデオ(Roadeo)」という名称のロボットを導入することを決定。交通規則や法律について人々に周知する目的で活用していくとしている。ロデオは、インド全国の交通部門における初のロボット採用例となる見通しだ。

ロデオは、ロボット技術の教育・開発・啓蒙を担う研究所・SPロボットメーカーラボ(SP Robotics Maker Lab)のアイデアだ。開発には、Aadi Kanchankarさん、Parth Kulkarniさんなど、6人の子供たちが関わっている。彼らは、交通当局のスタッフ不足を緩和するという目的でロデオのコンセプトを練り上げてきた。

ロデオには16インチのLEDディスプレイが搭載されおり、そこに交通ルールや「ヘルメット着用」、「移動禁止」などメッセージが表示される。またロデオの手は動くように設計されていて、停止信号の状況を知らせることができる。その他にも、サイレン、スキッドステアリングホイール、障害物感知センサーが備えつけられている。

SPロボットメーカーラボのSandeep Gautam所長は、「2〜3ヶ月間で、7、8年生の子供たちがロボットをつくった。彼らはチェンナイ(Chennai)のチームと一緒に働いた。ロデオは、私たちチームによって開発された交通サポート可能な多機能ロボット。モデル事業がうまくいき需要が高まれば、さらに台数を増やす」と説明している。

Photo by Facebook/SP Robotic Works