デンマークの注目ロボット企業「Kassow Robots」軽量型協働ロボを公開

ロボティア編集部2018年6月22日(金曜日)

Kristian Kassow氏らが設立したロボットスタートアップ・Kassow Robotsは、ドイツ・ミュンヘンで開催されたオートマティカ見本市で、軽量タイプの協働ロボットを公開した。披露されたモデルは「KR 810」(リーチ850mm、ペイロード10kg)、「KR 1205」(1200mm、5kg)、「KR 1805」(1800mm、5kg)などである。

「強く速くシンプル」という標語をモットーに2014年に設立されたKassow Robotsは、業界では唯一「7軸産業用軽量ロボット」を開発してきた。軽量・強力かつ高速で、小さなスペースの使用に適しているのが同社製品の強みだ。関係者らは、Kassow Robotsが開発したロボットのインターフェイスが、ビジネスに柔軟性を提供し、ロボット専門家を抱えていない中小企業であっても、コスト効率化を達成できると強調している。

Kristian Kassow氏は、現在、協働ロボット市場のリーディングカンパニーとなった、ユニバーサルロボットを共同設立した人物である。公開した自社製品に対しては、「毎秒最大225度のジョイント速度を誇る7軸ロボットを初披露した(中略)私たちの協働ロボットは独創的な特性を備えている」と自信をのぞかせた。Kassow RobotsはKR 810とKR 1205の生産を進めており、今年末にはKR 1805を生産することが可能だとしている。

Kassow Robotsを設立した三人はそれぞれ、開発、生産、グローバル販売分野で活躍する専門家だ。中小企業の競争力を高める協働ロボット開発を、ミッションおよびビジョンとしている。

Photo by Kassow Robots HP