KUKAの最新協働ロボットがモデルに接近して「撮影」…高い安全性アピール

ロボティア編集部2018年3月20日(火曜日)

KUKAの協働ロボット「LBR・iiwa」が、LGのスマートフォン「LG V30S ThinQ」のキャンペーン映像に登場。まるで人間の手のように自動で撮影を行う姿に注目が集まっている。

今回、LBR・iiwaはその高い安全性が認められ、スタジオでモデルに近接して撮影するという役割を担った。これまでの産業用ロボットは、その重量や危険性のため、柵や稼働スペースなどが別途に設けられ、人間とは一定の距離を維持することが不可欠とされたてきた。しかし、LBR・iiwaには、高性能の衝突検出アルゴリズムが内蔵されており、危険を察知する能力が備わっている。柵がない日常の中でも使用できることを証明した形だ。

KUKA関係者は、「LBR・iiwaは一般的な産業分野だけでなく、ロボット工学、教育分野、医療分野など、協働ロボットを適用できる新たな市場を開拓している(中略)そのデザイン性や高い安定性、簡易な操作性で、メディアやエンターテインメント分野でも脚光を浴びているモデル」と説明している。

KUKAは産業現場に製品を供給するだけでなく、さまざまなブランドやセレブとのコラボレーションを通じて、産業用ロボットの差別化された活用方法を提示し続けている。例えば、ドイツの卓球選手ティモ・ボル(Timo Boll)氏との卓球対決や、2016年のリオパラリンピック開会式時に、スノーボーダーのエイミー・パーディ(Amy Purdy)選手と一緒にダンスを踊ったことなどが挙げられる。

なお、KUKA以外の産業用ロボットメーカーも、協働ロボットの開発に拍車をかけている。今後、時間の経過とともに、日常の生活空間で安全かつ高度な動きを実現する協働ロボットが着実に増えていく見通しだ。