小野薬品工業が米AI創薬スタートアップ・twoXARと研究提携

ロボティア編集部
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小野薬品工業が米国の創薬AIスタートアップ・twoXARと研究提携契約を結んだ。今後、twoXARが開発する独自の人工知能技術を活用しながら、神経疾患を治療する革新的な治療薬の創製・開発を目指す。

twoXAR は、人工知能技術を用いて新薬候補化合物のもととなる複数のリード候補化合物およびその作用機序・有効性・安全性を予測する。小野薬品工業側は、得られたリード候補化合物を使用して検証試験を実施するとともにさらなる化合物の最適化を行い、新薬候補化合物を創製する。

小野薬品工業は今回の提携から得られた新薬候補化合物を全世界で独占的に開発・商業化する権利を保有。twoXAR 社に対して、提携期間中の研究費や契約一時金、開発の進捗や売上高に応じたマイルストン(医薬品の開発の進捗に伴って発生する新規化合物発明企業への支払金)を支払う。

「当社は、in vitro やin vivo の有効性検証試験に耐え得るリード候補化合物を迅速に同定できるtwoXAR 社の技術を高く評価しています。当社の創薬における経験とtwoXAR 社の人工知能技術を組み合わせることにより、神経疾患領域におけるパイプラインの拡充を目指して画期的なファーストインクラスの薬剤を短期間で、かつ高い成功確率で創製することができることを期待しています」(小野薬品工業・執行役員研究統括本部長・滝野十一氏)

一方、twoXARの共同創立者兼CEOのAndrew A. Radin は以下のように今回の提携について話す。

「豊富な創薬の歴史を持つ製薬企業である小野薬品との提携を開始することを光栄に思うとともに、同社の卓越した研究チームとの提携を通してtwoXAR 社のポートフォリオに新たな創薬プログラムが加わることを喜ばしく思います。今回の提携によって小野薬品の創薬のさらなる効率化に貢献できると確信しています。本提携はtwoXAR 社にとって、日本に本社を置き、世界で活動する企業との2つ目の提携であり、今後も継続して新薬の開発におけるパートナーシップを国際的に広げていきたいと考えています」

twoXARは小野薬品工業以外にも複数の製薬会社と提携を結んでおり、創薬AI分野で注目される企業。拠点は米国カリフォルニア州マウンテンビュー市。創薬やバイオ医薬情報学、計算生物学、データ科学、ソフトウェア開発等の多岐にわたり専門知識を有する人財を確保している。SoftBankVentures、Andreessen Horowitz Bio Fund、OS Fund、CLI Ventures およびStanford-StartX Fundなどから投資を受けている。