米国で初めて新型コロナウィルスの感染判定を受けた患者の診療過程に、ロボットが投入された。現地メディアによれば、ワシントン州スノホミッシュ・エバレットに位置したプロビデンス・メディカルセンターの医療陣が、中国・武漢市から米国に入国した30代の患者を対象にロボット診療を実施したという。目的は、医療陣を感染リスクから保護すると同時に、ウイルスの拡散を遮断するためだ。
同病院で感染病を担当する部署に勤めるジョージ·ディアズ博士は、聴診器を備えたロボットが医師を支援して患者の体の状態をチェック。その後、大画面スクリーンで患者とコミュニケーションを図ったと説明している。また隔離病棟の看護員たちがロボットの患者の体の状態測定とコミュニケーションを支援したという。
2020年1月28日時点で、新型コロナウィルスの感染者は約4500人、死者は106人に上ったとされている。中国からは、医者や看護婦など医療人の奮闘の様子と同時に、高いリスクにさらされている状況も報じられている。感染した人々への接触を最小限にとどめ、かつ効果的な治療を提供できるロボットなど医療支援機器の積極的な活用が求められている。
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