中国の都市・農村部間「デジタル格差」縮小もいまだ普及率に課題あり

ロボティア編集部
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Photo by 偉宗 勞 on Unsplash

2018年から2019年の1年間で、中国の都市部・農村部の若者間の「デジタル格差」が縮小したという調査結果が発表された。

科学技術部傘下・中国インターネット情報センター(以下、CNNIC)は、中国31の省・市の青少年3万4661人を対象にインターネット利用実態に関する資料を収集。5月13日に報告書を発表した。

報告書によれば、都市・農村部の青少年のインターネット普及率の格差は、2018年の5.4%から2019年に3.6%ポイントまで縮小した。中国全体でインターネットを使用している若者は1億7500万人に達し、全体のうち90%を超える数値となった。報告書はインターネットを使用する若者たちが増えた理由について、中国政府のデジタルインフラ構築プロジェクトが大きく影響している指摘。併せて、遠隔学習、音楽、ビデオ、ゲームなどデジタル活動を行う青少年のうち93.9%がスマートフォンを活用していることも明らかにした。



またインターネットを使用する青少年のうち46.2%は短い動画を視聴しており、19.8%はストリーミングサービスを利用していることも示した。ストリーミングは音楽ファイルや動画ファイルを、スマートフォンやコンピュータに保存することなく、ネット接続された状態でリアルタイム再生することをいう。

CNNICは、都市部・農村部のデジタル格差は狭まりつつあるが、農村地域の青少年たちにとって、インターネットアクセスにはまだまだ制約が多いとも指摘している。

CNNICが、4月に発表した別のレポートによれば、中国のインターネット利用者は2018年12月より7508万人増加した9億400万人(2020年3月基準)に達した。インターネットの普及率は64.5%だ。ただし、農村のインターネット普及率は46.2%にとどまり、都市の76.5%に比べて明らかに低かった。中国の専門家はコロナ禍により中国経済がデジタル化のための機会を得たが「強要されたデジタル化」はむしろ、企業・産業・地域間の技術格差を深化させる恐れがあるとも指摘している。