テンセントが新薬開発AIプラットフォーム「iDrug」を発表

ロボティア編集部
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Photo by tencent AI lab

中国IT大手・テンセントが、人工知能(AI)を利用した新薬開発プロジェクトに着手した。

7月上旬、テンセントは新薬開発AIプラットフォーム「iDrug」を発表。薬物開発の時間およびコストを大幅に削減すると発表した。一般的に、薬物の開発には15年以上、金額にして30億ドル以上が投資される。毎年、新たに登場する新薬の種類は十数種に過ぎず、既に知られている4000以上の病気のうち90%は、しっかりとした治療薬が見つかっていない。AIを利用することで、その課題を解決していくことがテンセントの目標だ。

テンセントのAIラボは、自社開発したディープランニングアルゴリズムをベースに、臨床前の新薬研究開発の全過程を支援できるAIプラットフォームを開発した。テンセント側によれば、同プラットフォームは今年から、世界で唯一のタンパク質構造予測の自動評価プラットフォーム「CAMEO」にも入る。

テンセントのプラットフォームではすでに、新型コロナウィルスに対抗する薬物の仮想抽出および特性予測をはじめとする、数十個の研究開発プロジェクトが進行中だ。新型コロナウィルス関連のプロジェクトで得られた抽出物は実験検証段階にある。

テンセント側によれば、AI技術が新薬発現周期を3〜6年から6ヶ月〜1年に短縮することができるとしている。同プラットフォームは、薬物の吸収、分配、代謝、排出、毒性などの薬物の性質予測(ADMET)機能もサポートする。