人工知能・IoTを取り入れた「ベビーテック」が支援する次世代の育児

ロボティア編集部
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Photo by Deeply

人工知能(AI)などテクノロジーが、育児をサポートしてくれる時代が間もなく本格的に訪れるかもしれない。ここで、昨今話題の「ベビーテック」の事例をいくつか紹介したい。

まず、Deeplyという企業が開発している「Waah」というアプリケーションは、人工知能を活用し、赤ちゃんの泣き声を分析。泣いている理由を知らせてくれるサービスだ。サービス開発のため、病院、妊婦療養機関などから赤ちゃんの音声データを10万個、また7万時間におよぶ新生児の音声データを取得しAIに学習させたという。

Waahは赤ちゃんの意思表現を、空腹、眠気、ゲップ、痛み、温度、湿度の6つに対する反応として分類する。収集された赤ちゃんの泣き声はクラウドに保存され、分析精度が常に向上していく仕組みだ。

Photo by naint

一方、「Nanit」は、赤ちゃんの睡眠パターンを学習。異常の兆候がある場合に知らせてくれるプロダクトである。赤ちゃんの分析・監視は、ベビーベッドなど寝具周辺に設置するカメラである「Nanit Plus Camera」、新生児を包む布のような「Nanit Swaddle」を組み合わせて行われる。Nanit Pus Cameraは夜間も撮影が可能なカメラで、搭載されたマイク、スピーカー、夜間照明、温度センサーを駆使して赤ちゃんの動きと音を感知する。Nanit Swaddleには、独自の模様(パターン)が記されており、その検出を通じて赤ちゃんの動きをコンピュータビジョンで正確に測定することができる。

育児に関するアドバイスをしてくれるAIベースのアプリケーションもある。「Muse」だ。こ神経科学者のVivienne Mingとその妻・Normaが、自らの専攻を活かして開発したサービスである。

アプリを利用するユーザー(親)たちは、毎日ひとつの質問を子供に投げかける。Museはその質問と回答を収集しデータ化する。シンプルな回答だけでなく、子供と対話したオーディオファイルや、ビデオをアップロードすることもできる。

Photo by muse

集められたデータは人工知能を使って分析。併せてMuseが開発した約50種類の発達特性に基づき、親がどのような行動をすればよいかアドバイスを提供してくれる。

育児は体力的・精神的に負担が多く、子供をより効率的に理解する手段が確立することは、親や保護者にとって非常に助かることだ。上記のサービスは親の大変さに寄り添う機能を備えているが、今後もベビーテックの革新に期待したい。また、子供たちとの交感やコミュニケーションを損なわないテクノロジーの在り方も模索されるべきかもしれない。