頭脳とAI・電子ハードウェアを結合するための物質を発見...米・デラウェア大学

ロボティア編集部
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Photo by joshriemer

米・デラウェア大学の研究チームが、人工知能(AI)と人間の身体を結合するための技術開発を前進させたと現地メディアが報じた。「米国化学ソサエティー2020・秋エキスポ」に公開された内容によれば、研究チームは導電性高分子物質「PEDOT:PSS」の性質を新たに発見。傷をつけずに電子ハードウェアと人体組織を接続できるだけでなく、さまざまな医療用目的に合致する性質を持っていることを明らかにした。「PEDOT:PSS」は、電子ハードウェアを体内に移植するためだけでなく、抗体などを付着して、脳と神経系の疾患を検出・治療するために使用できるという。

これまで、マイクロ電子デバイスに使われてきたシリコン、金、イリジウムなどは、身体移植時に傷を誘発する。これは機械と脳組織の間に流れる電気信号を妨害し、脳内の電子チップ移植を妨げる最大の障害となっていた。

デラウェア大学の研究チームは、傷を防止するために電子チップのコーティング材として様々な種類のポリマー(高分子物質)を試験した末、「PEDOT:PSS」という導電性高分子物質が適合することを発見した。

「PEDOT:PSS」は、そこら赤レンガをバッテリーに変換できるという研究結果が発表され注目されている。最近の研究では、PEDOTを使用したフィルムで体内の腫瘍を初期段階で検出できるという結果も報告された。

研究を率いたデビッド・マーティン博士は、適切な物質を見つけられず、非生物装置に使用されるポリマーまで調査対象に含むことで発見することができたとし、PEDOTはすでに電光掲示板の帯電防止コーティング剤として販売されるなど化学的に安定した物質だと説明している。