ルワンダ政府が世界初となる「ドローン空港」の設置を決定

ロボティア編集部2015年10月28日(水曜日)

 ルワンダ政府は、投資家の関心を集めるドローン利用のため、制度的枠組みおよび、世界初となるドローン空港の設置を決定したと現地メディアが報じた。 

 過去数年にわたり、遠隔操縦航空機システムやドローンの使用が増加。科学、パパラッチ、映画制作など、その利用の裾野は広がり続けている。ルワンダでは、ドローン空港またはドローンポートを設置について、遠隔地への輸送、緊急医療品などの電子部品を供給支援が目的として掲げられている。 

 このドローン空港ついては、英国人建築家であるノーマン・フォスターと彼の会社フォスター+パートナーズ、ならびに他のビジネスパートナーたちが建設に興味を示していると、ルワンダ現地メディアは報じている。

 フォスター氏自身は「ルワンダのチャレンジンな地理的景観は、ドローン空港プロジェクトの理想的な実験の場だ」と意気込みを語っている。 

ルワンダ空港2
Photo by Foster+Partners

 一方、ルワンダ民間航空局(RCAA)の広報担当者は、ルワンダ紙「ニュー・タイムズ」のインタビューに対し「(ドローンの制度的枠組みおよび空港設置)プロジェクトの目的は、技術の安心・安全な利用を確保すること」と述べている。加えて「規制が施行されれば、ルワンダはドローンのインフラ整備や飛行に限らず、すべての遠隔操作航空機システムプロジェクトを調整するようになるだろう」としている。 

 科学技術の規制は、世界の主要な関心事のひとつになっている。安全性とセキュリティを確保すると同時に、用途によって適切な規則が必要とされている。今後、ルワンダがドローン関連の規制体制を用意する過程には、潜在的な障害があるかもしれない。ただし、ルワンダでのプロジェクトは、「医療分野でドローンを活用するための素晴らしい機会である」と現地メディアは期待を込めてプロジェクトの行く末を見守っている。

Photo by Foster+Partners