10年後の未来、面接やデートはオンライン分身がこなす!?

ロボティア編集部
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alter ego オンライン分身
photo by Yoppy Yohanes

 個人情報銀行は、ユーザーが手数料を払えば、ユーザーがデジタル世界で行う活動情報のすべてを収集、安全に保管し、ユーザーの分身作り出し、ユーザーが望むように他人のオンライン分身と相互作用するようになるというのだ。

 ドミンゴス教授はオンライン分身が生まれる前提として「大きな技術的障壁はない」としている。スマートフォン、デスクトップコンピュータなどを通じて行われるユーザーのデジタル世界で活動情報をすべて、媒体(middleman)となるコンピュータを経るようにすれば良いとうのだ。クラウド内に自身のすべての情報を統合・整理すれば、機械学習技術を活用し、ますます完璧な自分の分身を作ることができる。

例えば、将来的にSNS内に求職ボタンが設置されるとしよう。それを押すと、デジタル分身がスペックに合わせいくつもの求人会社の人事担当者分身と超高速で「面接」を行い、その結果として自分に最も適した仕事のリストが提示されるという未来が予想できる。

 もちろん、デジタル分身は決して“ひとり”ではないので、その間、他のデジタル分身が欲しい商品購入のために売り手と購入交渉を行うという状況も想像できる。何千人もの分身がそれぞれデートしながら、最適な恋人を選ぶ日が来るかもしれない。

「未来のサイバースペースは“分身の社会”になるだろう。その巨大な平行世界で分身が最も適したものを選んでくれるので、私たちは現実世界でそれらを実行すればよい」(ドミンゴス教授)

 情報化社会は人々の人生に無数の選択肢をもたらした。これはすでに紛れもない事実だろう。今後オンライン分身は、生身の人間の代わりにデジタル世界で無数の試行錯誤を繰り返し、最適な選択肢をユーザーに提供するようになるということだろうか。もしかすると「失敗から学ぶ」という格言は、古き良き時代の産物になる日が来るのかもしれない。ただし、本当にデジタル分身が当たり前の存在になるのか、またそれが人間の幸せに直結するかどうかはいまだ持って定かではない。

(ロボティア編集部)