ホーキング博士の警鐘「人工知能が最高か最悪か誰にも分からない」

ホーキング博士の警鐘「人工知能が最高か最悪か誰にも分からない」

Written by Jin Kodama

Posted date:2016.10.21


人工知能_スティーブンホーキンス

photo by youtube


 イギリスの宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士は、強力な人工知能の開発が、人類にとって、“吉とでるか、凶とでるか”誰にも分からないと指摘した。

 ホーキング博士は19日、ケンブリッジ大学リバーヒューム未来知能センター(Leverhulme Centre for the Future of Intelligence =LCFI)のオープニングセレモニーに登壇。「強力なAIの登場は、人類にとって最高にもなりうるし、最悪にもなりうる(中略)私たちはどちらになるか分からない」と自らの考えを披露した。

 ホーキング博士は、人間の生活のすべてがAIに置き換わっていくはずであり、AIの開発は人類史でもっとも大きな事件だとした上で、次のように語った。

「私たちは過去を研究するために多くの時間を費やしており、率直に言ってこれはほとんどの愚かさの歴史。人々が、その代わりに知能の未来を研究することは、歓迎すべき変化だ(中略)人工知能を生み出すことで、訪れる潜在的な利益はとても大きいだろう。私たちの考えがAIによって増幅された時に何が達成できるのか、私たちも予測できない」(ホーキング博士)

 ホーキング博士はまた、「この新しい技術革命の手段で、私たちはこれまでの技術革命で起こった、産業化に伴う自然界の破壊を回復することができるかもしれない(中略)私たちの目的は、病気と貧困を根絶することを目的とすることになるだろう」と、人工知能の肯定的な面を指摘した。

 一方、「(人工知能が)強力な自律兵器になったり、少数が多数を弾圧する新しい手段になる危険性がある(中略)それらは、人類にとって大きな支障となるだろうし、また将来のAIは私たちの意志と競合する独自の意志を育む可能性がある」と警告した。

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参照
guardian
csmonitor.com
cambridgenetwork