Google翻訳システム「人工知能技術」統合...日本語も対象

ロボティア編集部2016年11月17日(木曜日)

 Googleの翻訳システムに人工知能が搭載され、性能がさらに改善される見通しだ。15日、米各メディアが、Googleが翻訳ソフトウェアに人工ニューラルネットワーク基盤の翻訳技術Google Neural Machine Translation(Googleニューラル機械翻訳:GNMT)を統合すると報じた。

 人工ニューラルネットワークが統合されると、Googleの翻訳機能はさらに精度の高い文法、構文を提供できるようになる。これまで、単語単位に分けて翻訳してきたが、今後は文章単位で翻訳できるようになるという。

 これらの技術は、現在、Googleがサポートする108個の言語中、8個の言語に適用される。英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、日本語、韓国語、トルコ語が対象となる。なおGoogleの翻訳機を使って行われる翻訳のうち、この8言語が全体の35%を占める。

 Google側は、このアップグレードされた翻訳システムにより、以前と比べて55~85%ほど誤訳率が下がったと説明している。

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