障がい者を支援…AIやIoT活用の外骨格ロボット&ウェアラブル機器の市場が急成長

 スペイン国立科学研究特別委員会は、既存の外骨格ロボットが大人のために開発されているため、子供たちが利用することができない点に注意を向けた。そして2016年に、3〜12歳の下半身麻痺の子供たちが着用することができる外骨格を開発した。

 外骨格ロボット技術はますます発展しようとしている。ドイツ・テュービンゲン大学病院では、思考と眼球運動だけで麻痺した指を動かすことができる手外骨格装置が開発された。一方で、IoT技術を結合し、外骨格を脳卒中と脊髄患者のデータを通信会社であるボーダフォンのネットワークと接続することにより、より効果的なリハビリ治療を可能にする技術も登場している。

 外骨格ロボットの普及には課題もある。ひとつは価格と活動のための“柔軟性”だ。日本の場合、保険が適用されているものの、サイバーダインの「HAL」にのみ対応となっており、適用される対象疾患も筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリック病)など一部にとどまっている。アメリカやヨーロッパではまだ保険適用がされておらず、購入には数万ドルのコストがかかる。麻痺27万人のうち、4万人が退役軍人である米国では、退役軍人部障害予備役(一般社会で生活している軍隊在籍者)を対象に、外骨格ロボットの購入費用を支援する明らかにした。

 外骨格ロボットはまた、アルミやチタン素材で作られて重く、鈍い印象がある。特殊な繊維などでつくられた、「ソフト外骨格ロボット」の開発にも注目したい。