2017年に「AI搭載スマホ」が3億台に...マシンラーニング機能搭載

ロボティア編集部2017年1月18日(水曜日)

 コンサルティング企業・デロイト(Deloitte)は、「2017年-先端技術・メディア・通信産業展望報告書(TMT Predictions 2017)」で、「今年販売されるスマートフォン5台のうち1台以上が、資料収集と学習能力を備えた人工知能(AI)『マシンラーニング(Machine Learning)』の機能を備えると」した。

 もしその予測が実現すれば、今年には人工知能を備えたスマートフォン3億台以上が販売されることになる。おそらく、人間の日常生活や社会が大きく変化するはずだ。

 また報告書では、スマートフォンだけでなく、無人航空機、タブレット、自動車、仮想・拡張現実装置(AR/VR)、医療ツール、IoT機器などにも、マシンラーニングが幅広く適用されると予想している。人工知能は、翻訳作業にはじまり、ヘルスケア、災害発生時の対応、サイバー攻撃の防御など、さまざまな役割を担うことが期待されてもいる。

 報告書はまた、自動車の自動緊急制御装置(AEB)技術の発展・普及に伴い、事故死亡率が2022年までに、16%ほど減少すると予想した。加えて、データセンター、ソフトウェアなどITサービスを提供するITaaS(IT-as-a-Service)企業への支出が、企業全体の支出の35%に達するとも予想した。

 デロイト関係者は「2017年は、これまで注目された人工知能(マシンラーニング)技術が、モバイルだけでなく、様々な産業に適用される速度がはやまるだろう(中略)よりスマートかつ迅速な機能と組み合わさった革新的な技術が、企業と政府、消費者の既存の運営方式を進化させながら、業界全体の活用機会が創出されるだろう」としている。

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