空飛ぶ自撮りカメラ「エアセルフィー」人気の理由…スマホサイズで飛行時間は3分

ロボティア編集部2017年3月24日(金曜日)

 エアセルフィー(AirSelfie)社が、スマートフォンと一体化するポケットサイズの空飛ぶセルフィー(自撮り)カメラ「エアセルフィー」を発表した。価格は、本体を収納・充電するスマートフォンケースとのセットが31,598円 (税込み)、複数回充電できるケース、パワーバンクとのセットが32,818円 (税込み)、パワーバンク単体が10,004円 (税込み)。2017年5月に発売が開始されたが、現在でも品薄状態(9月現在)で、人気商品となっている。

 エアセルフィーはスマートフォンよりも小型なサイズに、4つの強力なプロペラと500万画素のビデオカメラを搭載している。最大20mの垂直飛行に対応しており、ユーザーは空中からセルフィー (自撮り) を撮ることができる。エアセルフィーは、iPhone (6、6s、7)、Samsung Galaxy S7 edgeなどのスマートフォンとWi-Fi接続して飛行。エアセルフィー社によれば、「振動吸収システムと安定飛行システムにより、安定感のあるクリアで流れるような映像を撮影できる」という説明だ。

 エアセルフィーは、最大20mの高さからグループ写真や家族写真の撮影、人物とパノラマ風景の両方を収めた撮影、大きなモニュメントやスポーツイベント時のスタジアムなど、これまで空撮が難しかった場所・視点から撮影、監視用カメラとしての活用 (非飛行・電源接続時)、業務ツールとしての動画活用など様々なシーンで活躍する。

 エアセルフィー社の共同創設者であるエドアルド・ストロッピアーナ (Edoardo Stroppiana) 氏は、次のように話す。

「誰でも使えて、まったく新しい体験を楽しんでもらえる製品の開発に向けて、私たちは尽力してきました。エアセルフィーを発表できることをうれしく思います。エアセルフィーによって撮影可能になった、すばらしいセルフィーの数々を見られる日を、心待ちにしています」

 エアセルフィーはクラウドファンディング「キックスターター」で公開され、わずか72時間で目標金額に到達した。プロジェクトはその後すぐに口コミで広がり、動画と写真が世界中に拡散された。支援者は世界81カ国の数千人に及ぶ。

 加えてエアセルフィー社は3月、世界の主要都市の美しさを新しい視点で発見する旅「AirSelfie Team Tour」をスタートさせました。ロンドンを皮切りに、ベルリン、ドバイ、シンガポール、ジャカルタ、東京、ロサンゼルス、ニューヨーク、そして最後には「ミラノデザインウィーク」が開催されるミラノに向かう。AirSelfieの「目」を通して、まったく新しい視点で、これら9都市の顔となるモニュメントとランドマークを撮影するという企画となっている。

■使用方法

 起動は、エアセルフィーをケースから取り出し、電源をオンにするだけ。Wi-Fi経由でスマートフォンに自動接続し、直ちに離陸準備に入る。

 ユーザーは、無料のiOS/Androidアプリにより、3種類のフライトモードで機体の動きを制御できる。また、本体の位置を直接、手で調整することも可能。離陸ポイントに戻るには、マニュアル操作のほか、自動で戻ることもできる。着陸する際には、着陸ボタン (“slide to land”と表示されたボタン) を押すだけで、着地地点に降下し、電源はオフになる。

「セルフィー・タイマー」(“selfie delay timer”) 機能によって、最長10秒間のタイマー撮影も可能で、最大8枚の連続撮影にも対応している。また、アプリを通して、撮影した写真や動画をソーシャルメディアに簡単に投稿することができる。

 エアセルフィーには、4GBのmicroSDカードと260mAhの7.4vバッテリーを内蔵されており、約3分間の飛行が可能となっている。