英国政府は7月22日、交通・民間航空当局、イギリス軍航空局(MAA)の意見を取り入れ、重量250g以上のドローンの使用と関連した規制法を新設した。
新しい規制では、ユーザーはドローン使用前に機体を登録する必要があり、またセキュリティ、プライバシー、安全関連法制に関するテストを受けなければならないとされた。今回の規制は、重さ約400gのドローンがヘリコプターのフロントガラスに衝突した場合、損傷・被害を与える可能性があるという研究結果を踏まえ制定されたという。
英国政府はこれまでも、高度400フィート(約122メートル)以下、また空港と離れたところでドローンを使用するよう、ユーザーに要求してきた。というのも、近年、航空機の安全がドローンによって脅威にさらされているとの指摘が増えているからだ。
3週間前、ロンドンのガトウィック空港では、ドローンのせいでブリティッシュ・エアウェイズ、およびLCC航空会社の航空機が、経路を逸脱し迂回飛行するという事件も起きている。同じような事件は、世界各地で問題視され始めて久しい。今後、世界のドローン規制法がどのようにブラッシュアップされていくか。引き続き、見守りたい。
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