【資料】カナダ運輸省:ドローン使用に関するガイドライン(2015年)

ロボティア編集部2015年8月29日(土曜日)

 ドローンの法整備が世界で最も進んでいると言われているカナダ。カナダ運輸省は個人利用か商業利用かによって、各々の規則を細かく定めており、場合によっては特殊航空業務証明書(SFOC)の取得を義務付けている。ただこれは、言葉を変えればある一定の条件さえ満たせばドローンを自由に、誰でも利用することが可能という意味にもなる。比較するに、日本のドローン関連法案の焦点が「リスクをいかに回避するか」に当てられている一方、カナダのそれは「いかに有効活用するか」を考慮した上で法整備がなされているようである。

―以下、カナダ運輸省が公表しているドローン利用ガイドライン―

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 より多くの人々が仕事や娯楽のために無人機飛行機を使用しています。カナダ運輸省は、公共空間と空域の安全を維持するために、無人機飛行機の使用を規制しています。パイロットが乗らない航空機は、無人航空機(UAV)、遠隔操縦航空機システム、模型飛行機、リモートコントロール航空機、ドローンなど、様々な名前で呼ばれています。みなさんが呼びたいように呼んでいただければと思いますが、常に安全を第一に考えてください。

△個人利用の場合

 もしあなたのUAVが35kg未満で、娯楽や趣味のために使用するのであれば飛行許可は必要ありません。ただし、下記の安全ガイドラインを読んで従ってください。皆さんがドローン飛ばす際、安全と法律を順守する責任があります。

カナダでは

  • カナダ航空規定(Canadian Aviation Regulations)に示された通りのルールに従ってください。
  • 刑法だけではなく、不法侵入やプライバシー問題に関する領土法、地方自治体および州の法律のすべてを尊重してください。

カナダ運輸省はみなさんに、次に記す基本となる「やっていいこと」と「やてはいけないこと」を順守してくれるよう期待します。

「やってよいこと」

  • 天気が良い日の日中の飛行(曇りや霧の日を除く)
  • ドローンの機体を、カメラやモニター、スマートフォンで確認するだけではなく、あなた自身が確認できるように視界の中に保ってください。
  • 離陸させる前に機体の安全を確認してください。例えば、バッテリーが満タンにチャージされているか、もしくは飛ぶには気温が低すぎないかなどです。
  • 許可が必要な飛行の場合は特別運行証明書(SFOC)の申請を行ってください。
  • 他人のプライバシーを尊重してください。私有地の上を飛んだり、許可なく写真、動画を撮影することは避けてください。

「やってはいけないこと」

  • 飛行場から9km以内には近づかないでください。
  • 地上から90メートル以上高く飛ばさないでください。
  • 人や動物、ビル、建築物、乗り物などの150メートル以内には近づかないでください。
  • スポーツイベント、コンサート、フェスティバル、花火大会など、人が多い場所では飛ばさないでください。
  • 動く車やハイウェイ、橋、繁華街の付近など、ドライバーの注意を逸らしたり、危険にさらすような場所では飛ばさないでください。
  • 軍事基地、監獄、森林火災現場など、制限された空域内では飛ばさないでください。
  • 警察官,消防士,救急隊員など,事故などの現場に最初に到着する緊急対応要員を邪魔する可能性がある場所では飛ばさないでください。

カナダドローンガイドライン1

△商用および研究目的の場合

  • ドローンの重量が25kg以上の場合は、特別フライト証明書(SFOC)の取得が必要
  • ドローンの重量が2kg以下の場合、SFOCは必要なし。ただし、飛行許可の免除要件を満たす必要があり
  • ドローンの重量が2.1kgから25kgの場合、SFOCは必要なし。ただし、飛行許可の免除要件を満たす必要があり、かつカナダ運輸省への届け出が必要。

SFOC取得なしの場合の免除要件

2kg以下 

  • 安全であること。またよくトレーニングを積んでおり、空のルールを把握していること
  • 操縦者が18歳、最低でも16歳であること。学術監督の下で研究を行うこと
  • 少なくとも$ 100,000(カナダドル)の賠償責任保険に加入していること
  • 操縦者が疲れていな状況かつ、アルコールやドラックの影響下にないこと
  • 飛行前に、UAVと飛行基地の点検を確実にすること
  • 私有地の上を飛行する際には許可を得ること
  • あなたのドローンが管制空域に立ち入った場合、航空交通サービスを通知すること
  • 有人航空機に通行権限を与えること
  • 天気が良い日の日中の飛行すること
  • ドローン自身が確認できるように視界の中に保つこと
  • 無線周波数およびトランスミッションが、あなたドローンの操縦に影響しないことを確認してください。
  • 事前に緊急時の計画を持っておいてください。
  • お使いのドローンの免除証明のコピーを、賠償責任保険、連絡先情報、および無人機のシステム制限の証拠として携帯してください。
  • メーカーの指示、緊急の場合の手続きに従ってください。そこには、リモートコントロールが制御を失った場合も含みます
  • 政府のあらゆるレベルの法律を尊重してくだい。
  • 一度に一台のドローンを、一台のリモートコントロールで捜査してください。
  • 免除要件を満たせない場合、また他者やその私有財産、他の航空機を危険にさらす場合には直ちにすべての操縦を中断してください。
  • オペレーションに関わらない、人や動物、ビル、建築物、乗り物などから少なくとも30メートル以上の距離を保ってください。

△2kg以上、25kg以下の場合

  • 安全であること。またよくトレーニングを積んでおり、空のルールを把握していること
  • 操縦者が18歳以上であること
  • 少なくとも$ 100,000(カナダドル)の賠償責任保険に加入していること
  • 操縦者が疲れていな状況かつ、アルコールやドラックの影響下にないこと。飛行前に、UAVと飛行基地の点検を確実にすること
  • 私有地の上を飛行する際には許可を得ること
  • お使いのドローンの免除証明のコピーを、賠償責任保険、連絡先情報、および無人機のシステム制限の証拠として携帯してください。
  • 政府のあらゆるレベルの法律を尊重してくだい。
  • ドローン自身が確認できるように視界の中に保つこと
  • 一度に一台のドローンを、一台のリモートコントロールで捜査してください。
  • 有人航空機に通行権限を与えること
  • 天気が良い日の日中の飛行(曇りや霧の日を除く)
  • あなたのドローンの着地とリカバリーの手続きを作ってそれに従ってください。また、そのために、警察官,消防士,救急隊員など,事故などの現場に最初に到着する緊急対応要員や航空交通サービスとコンタクトを取ってください。
  • 事前に緊急時の計画を持っておいてください。
  • メーカーの指示、緊急の場合の手続きに従ってください。そこには、リモートコントロールが制御を失った場合も含みます
  • 無線周波数およびトランスミッションが、あなたドローンの操縦に影響しないことを確認してください。
  • ドローンがコントロールを失うリスクを加味し、飛行終了設定を使う決定をしてください。
  • 飛行基地に消火器を用意してください。
  • UAVが管制空域に入った場合•航空交通サービスに通知してください。
  • メーカーのメンテナンスおよび組立指示に従ってください
  • 非常用位置指示無線標識装置(emergency locator transmitter)が、ドローンに搭載されていないことを保障してください。
  • アクシデントが起きた際は、カナダ運輸省に報告してください。また、リスクが処理されるまで、オペレーションは中断してください。
  • 免除要件を満たせない場合、また他者やその私有財産、他の航空機を危険にさらす場合には直ちにすべての操縦を中断してください。
  • オペレーションに関わらない、人や動物、ビル、建築物、乗り物などから少なくとも150メートル以上の距離を保ってください。

カナダドローンガイドライン2

Preparing to filming video using quadrocopter flying drone
photo by Zeus Weather Blog

―以下、SFOCの申請について―

SFOCの申請は、カナダ運輸省の5つの地域事務所を通じて行われています。地域は、大西洋、ケベック州、オンタリオ州、プレーリー&北部、太平洋地域に細分化されており、これらに関連する情報は、カナダ運輸省のウェブサイト上にあります。

SFOCの申請者はカナダ航空規則(Canadian Aviation Regulations =CARS)パートVI、サブパート3、部門IVおよび、特別飛行オペレーションに関するその他の項目を参照してください。これらの基準は、スタッフ執務提要(Staff Instruction =SI)と623.65(D)にあり、申請書の参照として使われます。

このフォーマットは、TC検査官が申請を評価し資格を検討するものです。申請を受け付ける要件は、提案されたオペレーションの日付の少なくとも20営業日以前であることで、これはTC検査官が検討するのに十分な時間を提供することを意図したものです。カナダ運輸省は提案を提出するためのテンプレートを用意していません。各申請者または提案者は、SIガイドラインに則り、適切に特定の無人飛行システム(UAS)と飛行タスクの特徴について、答える必要があります。一般的に、UASと飛行タスクがより複雑なほど、SFOCの申請もより包括的(広く)になります。

※上記、文章から分かるように、SFOC取得を希望する企業は、提案書を用意した後に各窓口に提出、その用途やドローンの性能について担当当局で説明する必要があるものと思われる。