日本人だけ知らない中国の人工知能ヘルスケア企業トップ5

欧米からも注目されるiCarbonX社/Photo by icarbonx.com

 AI診療は、医療分野で今、もっとも重要視されており、核心的なものになると期待されている。医師は常に多くの診療業務に追われているが、AIによる医療診療技術が確立されれば、簡単な診療をAIに任せ、医師はより難しい病に苦しむ患者の治療に専念することができるからだ。

 例えば北京にある「Medbanks(思派網絡科技)」は、腫瘍に関する研究を専門に行っている企業だが、ここでは人工知能による診療システムの研究開発や悪性腫瘍の治療水準を高め医師の業務効率を高めることを基本方針とした研究をすでに行っている。

 AI診療の分野ではまず画像診断が先行している。この技術はこれまで撮影された大量の診察画像データと診察データをAIに学習させ、更に神経細胞ネットワークに関する学習を促すことで、より正確な診断結果を導き出すことが期待されている。AIによる画像診断は、中国で順調に研究が進んでおり、主に「Huiyi(匯医慧影」」「医衆影像」「YiduCloud(医渡雲)」「DeepCare」「infervision(推想科技)」「12 sigma(図瑪深維)」「ASHERN TECHNOLOGY(雅森科技)」などの企業が存在する。特にDeepCare社ではAIによる画像識別技術の研究に関して、レントゲンや体内の画像情報の分析をAIに行わせ、正確な病状診断を行うことにすでに成功している。またASHERN TECHNOLOGYでは、画像診断の正確性を更に高めようと数理モデルと人工知能技術を組み合わせた新しい研究も行っている。

 最後に、AI使った健康管理はどうだろうか。「iCarbonX(碳雲知能)」では様々な顧客の健康情報を集めビッグデータ化し、そこにAI技術を組み合わせ新たな健康管理技術を研究している。また、スマホアプリ「e護士」(広州元気堂電子)は、血圧・血糖値・体脂肪率などの情報が即座に利用者が分かるよう研究が進められ、実用化が進んでいるという。また同じくスマホアプリの「DoctorMommy(博士媽咪)」(成都西禾智能科技)は、乳幼児の健康管理をAI技術で行え、子供の成長をAIが管理することで健康的に成長しているかを把握できるようになる。

 子供の健康に関しては、同じく「DIDANO(諦達諾科技)」が、子供の健康管理を科学的に行えるよう、人間の健康情報などを集約した人型AIロボットを開発し、学校などに設置する動きを見せている。何か身体に異変を感じた場合、AIロボットが症状を診て行状の分析を行うというものだ。家庭や社会における子供の健康と成長を科学的に管理するといったプラットホームを提供しているのだ。以下、注目すべき中国のAIヘルスケア企業を紹介しよう。