グーグルがボストン・ダイナミクスに特許譲渡...ロボット事業から完全に撤退か

ロボティア編集部
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Photo by boston dynamics HP

グーグルがロボット開発企業を売却したのに続き、多くのロボット関連特許を譲渡した事実が明らかとなり、「ロボット事業から完全に手を引いた」という分析が出てきている。

11月5日に特許情報調査会社・ウィプス、米国特許商標庁(USPTO)によって明らかにされたところによると、グーグルはロボット工学関連の特許36件をロボットメーカーのボストン・ダイナミクスに譲渡。最終的な手続きを終えたという。

グーグルが譲渡した特許には「歩行ロボットのための統合バルブ(Integrated Valve for a Legged Robot)」、「ロボットの手や指(Robotic finger and hand)」などが含まれていた。同社は6月にボストンダイナミクスをソフトバンクに売却しているが、今回はロボット関連の源泉技術まで譲渡したということになる。

ブルームバーグなどによると、グーグルは2013年にボストン・ダイナミクス、シャフト、レッドウッド・ロボティクス、メカ・ロボティクスなど9つのロボットメーカーを買収したが、それらほとんどの企業は、生活のなかで利用できるタイプのロボットを保有していないという。またロボット企業の買収を牽引したアンディ・ルービン氏が2014年にグーグルを去った後、同社内のロボット部門であるレプリカントが解体された。また、2013年に入社したロボット工学の専門役員3人も最近数ヶ月の間にグーグルを去ったという。グーグルの親会社アルファベットは6月、日本のロボット企業・シャフトもソフトバンクに売却している。

今回、グーグルおよび親会社アルファベットが関連特許まで譲渡するにいたった背景に、短期間内に収益を出すことが難しいとの判断があったとの分析もある。なおアルファベットは、構造調整やコスト削減戦略のため、実験的なプロジェクトを大幅に縮小しているという現状もある。

海外専門家のひとりは、「Googleが保有していたロボット関連特許は、ほとんど4足ロボットなど歩行ロボットのもの。使い道が軍事分野であり特許価値が落ちる(中略)ボストン・ダイナミクスをソフトバンクに売却し、関連特許の一括譲渡契約も締結した可能性がある」と述べている。

一方、グーグルは最近、「制御情報の送受信(Transmission and reception of control information)」など、韓国KTが保有していたネットワーク関連の米国特許13件を買収している。これは、発展途上国のインターネット網を普及させるため2013年から推進してきた「プロジェクトルーン」を拡大するための布石だと指摘されている。