初の自律貨物車であるSKYFドローンを開発するSKYFchain(エストニア)が、航空宇宙防衛コンサルティングファーム CARCIEL Inc.(日本)と共同開発契約を締結した。
両社は共同で、高層ビルの建設および消防におけるSKYFドローンアプリケーション開発に取り組む。SKYFドローンは“ハルク”とも呼ばれる重貨物向けに特化した産業用ドローンで、最大400kgの貨物運搬、最長350kmの運航が可能となっている。農薬世界最大手のSyngenta社やロシア郵便事業などのロシア大手企業をクライアントとしており、一部テストフライトを成功させてもいる。
2018年からは世界初のBtoR(Business to Robots)ドローンオペレーティングプラットフォーム開発を進める。SKYFchainはブロックチェーンに基づくスマートコントラクトを活用しており、管理者、クライアント、規制当局などの市場参加者間における利用契約、許認可手続きの自動締結、自動実行を実現する。
「CARCIEL Inc.のエキスパートたちと共に製品を改良することで日本のクライアントの実際の要件を満たすことができます。現時点では、高層ビルやクレーンの代わりに使用されるドローンビルダーでの消火のためのドローンアプリケーションに取り組んでいます。SKYFの貨物ロボットは、既にテストフライトに成功しています。しかし新しいSKYFの改良版を提供するには、追加の研究開発とテストが必要です」(SKYFchain CEO アレクサンドル・ティモフェエフ氏)
一方、CARCIEL Inc.は内閣府のオープンイノベーション2017に採択されており、現在本田航空や川崎重工業など業界大手企業をクライアントしている。
「私たちは日本の大手企業や多くの省庁からの要請に応じて、1年以上にわたって適切な技術を探し求めてきました。SKYFの大型ドローンは優れた特徴を持ち、日本で大きな需要があるでしょう」(CARCIEL Inc. 代表取締役兼 CEO 安藤 浩平氏)