タイ医療大麻合法化で大量生産へ...AI活用やスマート農業への期待も

ロボティア編集部2019年10月11日(金曜日)

2018年12月に医療用大麻(マリファナ)を合法化したタイが、大規模生産に拍車をかけている。9月末、タイ現地メディアは、チェンマイ・メージョ大学が1万2000個のマリファナの芽を植え、2020年2月までに2.4トンの乾燥大麻を生産した後、マリファナを入れた容器100万本(5ml)を生産する計画だと報道した。

メージョ大学では現在、3040平方メートルの温室のなかで、純粋な有機栽培手法を用いてマリファナを育てている。化学肥料を使用すると環境汚染などの問題に繋がるため、温度の自動調節が可能にするような、人工知能システムなどスマート農業技術を活用して生産性を最大化しなければならないという主張も提起されている。なお、マリファナは薬物として分類されるため、流出などに備えてセキュリティも徹底しているという。今後しばらくは、外来産ではなく、国産種の栽培に集中する方針だとされている。

タイのアヌティン副首相兼保健相は、今後1世帯あたり6本のマリファナの木を栽培できる日が来ることを期待するとしており、「まず大学で大麻を栽培することで、国民がどのようにすれば品質の良いマリファナを育てることができるかについて学ぶことができるようになった」とコメントを発表している。

Photo by Maejo University