“老いるアジア”で盛り上がる高齢者関連IoT&ロボティクス市場

“老いるアジア”で盛り上がる高齢者関連IoT&ロボティクス市場

Written by Pocca

Posted date:2016.10.19


高齢化_ロボット_IoT_ビックデータ

photo by China Mike


 国連の推計によれば、ASEAN諸国の人口は2015年に6億3300万人であり、今後10年は年平均1%程度で緩やかに増加すると予測されている。その内、65歳以上の高齢者人口は同3700万人で、今後15年間に年平均4%を上回るスピードで増加。2030年にはほぼ2倍の7200万人となり、10人に1人が高齢者である社会を迎えるという予測だ。アジア諸国の高齢化傾向が強まることで、ICT技術を取り入れた関連産業が勢いにのると分析されている。

 香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)は、大手生命保険会社・泰康人寿(Taikang Life)が先月、上海に43億元(約663億円)を投じて、有料老人ホームをリニューアルしたと報道した。

 約3000人の老人を受け入れ可能な同施設のひとりあたりの一ヶ月分の賃貸料と食費は、少なくとも6800元(約10万5400円)で、日本の年金平均額の半分以上と言える。

 昨年6月、先立って北京でオープンした施設は、既存のアメリカの老人ホームにならって設立された。泰康人寿は2019年まで広州と杭州をはじめ、他の6つの都市にも老人ホームを建設する計画だ。

 中国は今後10年以内に60歳以上の人口が3億以上になると見込まれており、日本に並ぶアジアを代表する高齢国家となる。そのため昨今では、高齢者ための様々な商品が続々と登場している。

 なかでも最も早く動いた産業は、保険である。保険業界は、平均寿命が年々延びている社会に合わせて、年金の適用範囲も延長している。大手保険会社であるマスミューチュアル生命や、香港を拠点とするアジアの保険大手AIAグループではすでに、自社の生命保険や年金などの適用範囲を、100歳から最大120歳まで延長した。なお、昨年の日本女性平均寿命は87歳程度。近年では、年+数%の増加の流れが続いている。

 また、アジアでは老人介護施設の設置に加えて、スマートシティ化も活発だ。タイでは、東部のチョンブリ県センスク(Saensuk)地区に、初となる高齢者介護施設を建設する。現在センスク地区の住居者・旅行者46000人の住民のうち、15%がシニア層の一人暮らし、または介護が必要となると予想されている。

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参照
scmp.com
asiatoday