中国で登場した美容サロン向けAIアプリ「暁美机器人」とは

ロボティア編集部
ロボティア編集部

これまで、どのような髪形が似合うかという判断は美容師の経験や顧客自身の好みに左右されてきた側面が大きい。が、主観(たとえそれが顧客自身の提案であっても)から導き出された髪型を顧客が気に入らなければ、二度と同じ美容サロンに足を運ばなくなるケースも多々ある。そういう意味では、意思決定という責任から両者を“解放”してくれるというメリットが暁美机器人にあるのかもしれない。杭州数為科技有限公司はその他にも、データを収集することができるため、「顧客開拓」「顧客管理」に繋がるとサロン側のメリットについても言及している。

中国商務部が発表している2017年度版の「中国ビューティーサロン産業発展分析レポート」によれば、中国国内で企業として運営されている美容室(および理髪店)の店舗は約18万店で、従事するスタッフ数は約141万人にのぼる。ちなみに、市場規模は約1373.9億元(約2兆2571億円)。カットは50元〜100元(約821~1643円)、パーマやカラーだと150元〜250元(約2464~4107円)が相場となっている。

ざっくりとだが、日本では美容師の数が約50万人で店舗数が約25万店舗。両者を比較すると、中国では圧倒的に従業員の数が多いことがわかる。実際、中国の美容院に行くと待機しているスタッフが大量にいる」(現地ビジネスマン)そうで、しかも短時間・格安の美容サロンが流行しているという。
そのように低価格競争や人材の飽和が起こっている中国美容サロン業界では、人件費を抑えつつ、会計ミスなど人的ミスをなくすためのテクノロジーに注目が集まってきた。

すでに全自動シャンプーシステムや、店員のシフト管理・給与計算・売上管理・顧客の顧客受付を効率化する最先端システムが導入された「Smart Shop」が中国美容サロン業界の話題となり始めて久しい。そしてその合理化のための自動化、スマート化の延長戦上に登場したのが、データを使って顧客の囲い込みや管理を可能とする暁美机器人などAIアプリといえる。

今後、暁美机器人のようなアプリが発展すれば、美容サロンにおけるデータ活用のハードルもぐっと下がっていくだろう。顧客の価値や趣味嗜好を「見える化」して残しておければ、単純なコストカットにとどまらず、さらに新しい価値を顧客に提供できる可能性が出てくる。

※本記事はBeautyTech.jp掲載の「中国のヘアスタイル推薦AIアプリ『暁美机器人』で美容師のストレスも軽減」を改題・再編集したものです。