中国・バイドゥー、検索依存度を下げAI&フィンテックに注力か

中国・バイドゥー、検索依存度を下げAI&フィンテックに注力か

Written by Sun Baibai

Posted date:2016.07.19

バイドゥー

 中国検索大手・バイドゥー(百度)が、検索サービスへの収益依存度を減らす方向で、経営戦略の変化を模索していると海外メディアが報じた。

 関係消息筋によると最近、李彦宏(ロビン・リー)CEOの最側近が退き、彼の腹心とされる何海文(ヘレン・ホ、何海文)氏が、検索事業の総括役を務めることが分かった。何氏は、李CEOが信任している極少数の側近のひとりとして、ここ数年間にわたり活躍。電子商取引、フィンテック、外食・配送サービス事業などの領域拡大において、中心的な役割を果たした人物だとされる。

 また関係消息筋によれば、バイドゥーはここ数ヶ月、社内の再編成を進めており、李CEOはフィンテックと人工知能関連事業に専念する方針だとしている。

 バイドゥーが検索事業への依存度を減らす方向を模索している背景には、今月5月に「やぶ病院」を推薦した検索結果で、大学生が死亡した事件があると推測されている。バイドゥーは同事件で、中国政府の規制とユーザーの批判を集中的に浴びることになった。

 バイドゥーは、売上高90%以上を検索事業で稼ぎだしている。しかし、やぶ病院推薦事件が問題になった影響か、6月上旬には、第2四半期の売上高予想を、31億ドルから28億ドルにまで引き下げている。

 アナリストたちは、バイドゥーの広告収入のうち約30%を病院・製薬会社の広告が占めていると推定。事件発生以来、検索アルゴリズムに変更を加えたことが、売上高予想を下げることになった原因だと分析している。

 李CEOは昨年、ビジネス多様化の試みの一環として、オンデマンドサービスと電子商取引の分野に32億ドルを投資すると発表した。が、その成果は伸び悩んでいる。

 外食配達のようなオンデマンドサービスは、バイドゥーの予想より競争がはるかに激しく、コスト負担も大きい。すでにこの市場では、アリババ、テンセントなどが支援するスタートアップが消耗的な割引競争を繰り広げている。

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参照
wsj.com