2019年も中国最大のECショッピングデー「独身の日」が盛況を極めたが、同日、ロボット分野では「アルファ・エッグ」(Alpha Egg:阿尔法蛋)が最も売れた製品となった。な今年は11日だけで販売台数が3万台と新記録を樹立。これは、昨年に比べて3倍以上増加した数だ。
アルファ・エッグは、中国のロボット企業・Toycloud(安徽淘云科技有限公司)が製造している児童用学習ロボットだ。Tmallのオフィシャル販売ページでは、11日0時から飛ぶように売れ、9分間で売上高が100万元(約1550万円)を超えた。
アルファ・エッグの新バージョンは10月18日に、JD.comで予約販売を開始。親の声で子供に話を聞かせてくれる機能を備えており、良質なプロダクトとして人気を集めている。なお同機能は中国の人工知能企業・アイフライテック(iFlyTek)と共同開発した。
Toycloudは2016年にアルファ・エッグシリーズを初めてリリース。その後、3年連続でJD.comの「プラットフォームロボット部門」で首位を維持してきた。その理由としては、AI技術をベースに、子供の生活・学習環境に合わせてさまざまなコンテンツサービスを提供している点が挙げられている。会話や表現をカスタムすることも可能で、子供の好奇心を育てつつ学習に役立つという評判だ。Toycloudは、今後も人工知能、学習機能を保有した製品ラインナップを追加していく予定だとしている。