キャノンとユニバーサルロボットが開発した「Vision Edition-U」...中国でも発表

ロボティア編集部2020年7月2日(木曜日)

協働ロボット大手・ユニバーサルロボットが、「UR+」(ロボットと組み合わせて使える周辺機器の製品群)シリーズの新規画像処理ソフトウェア「キヤノン・ビジョンエディションU」(Vision Edition-U)を中国で発表した。同ソフトウェアはユニバーサルロボットと光学技術を保有するキャノンが共同開発した。

ユニバーサルロボットの中国地域の責任者であるAdam Sobieski氏は、キヤノン・ビジョンエディションUを2019年にリリースした後、市場で好評を博していると説明。中国企業が同ソフトウェアを使用することで、工場における生産の可視性および効率を向上させることができるとしている。

同技術は、キヤノンのネットワークカメラと連動し、光学ズーム、オートズーム、水平/垂直切り替えなどの機能により、パートナーロボットの目の役割を果たす。可視範囲を協業ロボットのアーム全体の動きの範囲まで広げ、自動的に外観の検査を行ったり、高速で正確な画像マッチング処理を行うことができる。より具体的には、各部品数を記録や重量をチェックすることが可能となり、協業ロボットが分類を行う際には部品の数量損失を防ぐ用途などに使用できる。

Adam Sobieski氏は、ユニバーサルロボット設立以来、自社の協働ロボットが多くの企業の生産性を高め、変化する市場に対応できるようにしてきたと強調。製造業に従事するクライアントの検証を通じて、UR+などアプリケーションの多様性を高めていると説明している。

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