自律走行型搬送ロボット(AMR)の安全性懸念が議論に...欧州識者「メーカー・SI・ユーザーの協力が重要」

ロボティア編集部
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他にも今後、「ISO 10218」、「prRIA 15:08」、「prUL 3100」などの安全関連規格がモバイルロボットメーカー、システム・インテグレータ、ユーザーに影響を与えるものと考えられている。

それらに加えて、欧州では販売業者、エンドユーザー、システム・インテグレータに安全な職場をつくるのに必要なガイドラインを提示している。欧州外の事業者は必ずこのガイドラインを遵守する必要はないが、国家および地域の要件を反映してプラント全体に適用する必要があるというのがエド・モルレン氏の主張である。

エド・モルレン氏は、AMRメーカーが安全なAMRシステム導入のために、システム統合・運用に関する適切な情報を提供しなければならないとする。また、AMRの適切な使用および限界などに関する責任を明示する必要があり、メーカーはAGV規格を満たし、CEマークを貼付しなければならないとする。加えてAMR導入時に考えられる危険因子について言及し、すべての危険に対応できる補完的な安全基準も遵守しなければならず、AMR導入時に必要な操作、メンテナンスなど文書も正確に提示すべきだとする。

次にシステム・インテグレータは、潜在的な危険性が現実化しないようロボットをプログラミングし、ワークスペースやトップモジュールなどを設計する必要がある。またAMRシステムの使用と限界などを明示してAMR規格に合わせてAMRシステムのリスクを正確に評価しなければならない。加えて、AMRシステムの運用と保守に関するガイドラインを設けて、関連文書を提供しなければならないとする。

AMRシステム導入後、ユーザーはロボットシステムの運営とメンテナンスに関する手順を設け、運営しなければならない。作業者のロボット動作および操作手順、作業者を対象としたロボット操作訓練、スタッフや訪問者のための安全な操作手順など用意する必要がある。

上記のように、ロボットメーカー、システム・インテグレータ、エンドユーザー間の安全規制に関する協力が行われる時、作業場の安全が確保されるというのがエド・モルレン氏の指摘となっている。