中国・産業用ロボット分野でメンテナンス企業の不足が深刻化...GZ ROBOTが注目プレイヤーに

ロボティア編集部2020年7月1日(水曜日)

産業用ロボットの稼働台数増加が著しい中国では、効率的かつ低コストで信頼性の高いメンテナンス技術を提供する企業の不足が課題として浮上している。中国メディアによれば、そのメンテナンス分野において、哈工智能(HGZN)傘下の哈工共哲(GZ ROBOT)が新たなプレイヤーとして注目されているという。

2020年現在、中国の産業用ロボット保有量は80万台を超えており、メンテナンスサービスおよび同分野に従事する企業の不足が深刻化すると予測されている。多くの企業がロボットを導入しているが、コストなどの理由から専門の技術チームを内部に抱えることも難しい。そのような背景から、メンテナンス企業の需要が急増しているという。GZ ROBOTの董永军会長は、メンテナンスが上手くいかなければ、ロボットを正常に作動させることは難しく、作業精度や使用期間にも影響があると説明する。

GZ ROBOTは、産業用ロボットに関する“全ライフサイクルサービス企業”として、メンテナンスのためのサービスパッケージを提供している。親会社・HGZNのロボット技術とハルビン工業大学のリソースをベースにした技術・管理に強みを持つ。中古ロボットの改造、販売、リース、置換、統合、ASサービスや、中小企業のための自動化ソリューションも提供する。

最近の動きとしては、同じくHGZN傘下の51ROBOTと共同で、常州HGZNロボット産業団地に「産業用ロボットメンテナンスセンター」を設立。長江デルタをはじめ、中国全地域にサービスを展開を強化している。

Photo by 哈工智能HP