世界トップレベルのビジネススクールとして名高いIESEが、レポート「Cities in Motion Index 2020」を発表。英・ロンドンを「世界で最もスマートかつ持続可能な都市」として改めて選定した。IESEの国際化戦略センターが調査・発表するレポートは、世界174の都市の発展レベルを項目別に分析し点数を合算。優れたスマートシティを選定する。ロンドンは今回も各項目合計で最上位スコアを獲得した。
IESEは都市を9つの項目に基づいて詳細に分析した。人的資本(人材の開発、誘致、育成)社会的調和(都市内の複数の社会集団間の一致)、経済、環境、ガバナンス、都市計画、国際プロジェクト、技術、モビリティおよび交通(移動と公共サービスアクセス)などがそれにあたる。
ロンドンに続き、2位にニューヨーク、3位にパリがランクイン。その後、東京、レイキャビク、コペンハーゲン、ベルリン、アムステルダム、シンガポール、香港がベスト10入りしている。最も低い点数となったのは、ナイジェリア・ラゴス(171位)、パキスタン・ラホール(172位)、パキスタン・カラチ(173位)、ベネズエラ・カラカス(174位)だ。
レポート執筆陣は、ロンドンが世界1位になった理由について、9つの項目ほぼすべて高得点を得たからとしている。項目別では、人的資本1位、ガバナンスと都市計画2位、モビリティ&交通手段、技術部門で10位以内に入った。一方、社会的調和(64位)と環境(35位)は比較的低く評価されている。
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