農業用ロボットメーカー・Augean Roboticsが、ぶどう園で運搬作業を担う自律走行ロボットBurroの提供を開始した。Burroは、Augean Roboticsが商用化した初のロボットだ。農園で収穫作業員からブドウを受け取り、包装作業員がいる場所まで運ぶタスクを担う。
同社は6月、Burroを米カリフォルニア州のブドウ栽培者に提供開始した。カリフォルニア州ブドウ委員会(California Table Grape Commission)と西部栽培者協会(the Western Growers Association)の初期の作業に用いられている。Augean Robotics のチャールズ・アンデルセンCEOは、南カリフォルニアのコーチェラやサン・ジョアキンバレー一帯に栽培農家が密集しているため、初期アプリケーションとしてブドウの運搬を選択したと説明している。
自律走行ロボットには前面・背面合せて6台のカメラ、22個のセンサーが搭載されている。収穫場から包装場までの経路を理解・訓練するため、コンピュータビジョン技術を使用する。
Augean Roboticsは昨年、テストのために農場で4000時間にわたりロボットを運用。想像しうるシナリオのほとんどを検証し、人間の活動を促進・置換するために必要なデータを収集することに焦点を合わせてきたと説明している。
同社は今後、米国のブドウ農園だけでなく、世界の他の地域にあるブドウ農園、また新しい作物にロボットの運用を拡大していくことを念頭に置いている。
Photo by Augean Robotics HP