ディープラーニング for Java開発者・アダム・ギブソン氏の野望

ロボティア編集部
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 ただすべてが順調だった訳ではない。2番目、3番目のスタートアップは上手くいかなかったという。そして自らやりたいと心に決めていた、ディープラーニング関連の事業を起こす決意をする。そこで、業界関係者と交流するために、2013年にサンフランシスコで開催された「マシン・ラーニング・カンファレンス(Machine Learning Conference)」に参加。そこで、スカイマインドの競争創業者ジョシュ・パターソン(Josh Patterson)と出会う。ギブソンCTOは「すべてがそこから始まった」と回想する。

「カンファレンスでは、ジョシュ・パターソンとオープンソース、Hadoop、CUDAなど、本当に様々なテーマで会話しました。また、オープンソースコミュニティで交流する形で事業を展開するのが良いというアイデアも議論しました。結局、彼と2013年にスカイマインドを共同創業し、今年はディープランニング関連本『Deep Learning-A Practitioner's Approach』をともに執筆中です」(ギブソン氏)

 ギブソン氏はHadoopの創始者であるダグ・カッティング(Doug Cutting)氏の方法を採用し、DL4Jを育てたいという。DL4Jが、研究結果を実際のビジネスにも適用することができるようにするというアイデアをもとにしたこと、オープンソースコミュニティで生態系を先に育てようとしたことなどは、Hadoopの成長モデルと酷似している。

「ダグ・カッティング氏がHadoopを成長させたように事業を展開したい。オープンソースで、エンタープライズ市場に打って出るのです。DL4Jをオープンソースとしたのも、その理由からですし、世界中の企業や個人開発者を教育しに通うのもそのためです」

※エンタープライズ市場-IT業界における市場や製品カテゴリの区分の一つで、大企業や中堅企業、公的機関など、複数の部門で構成されるような比較的規模の大きな法人に向けた市場や製品のこと。同様に、個人事業主や中小企業は「スモールビジネス」、一般消費者は「パーソナル」「ホーム」「コンシューマ」などと呼ぶ。